連日の猛暑で体力、気力が少しづつ削られていくような気分だ。
ならば楽をしようとすると、結局家に引き籠って一日を無駄にしてしまう。
せっかくの日曜、これではあまりに勿体ない。
それじゃあと、涼しさを求めていつもの美術館にクルマで出かける。
当初のんびりと常設展を見たのち、付属のレストランで昼飯でもと考えていた。
ところが駐車場に入るのに30分、入館してからも人が多すぎてゆっくりできない。
自分と同じように考えた人が多くやって来たためかもしれない。
なんだか面倒な気分になって、早々と予定を切り上げ、丸の内の地下で弁当を買って家で食べることにした。
ところがそっちはそっちで、観光客も含めて店内は大混雑。
平日ならば、オフィス街特有の落ち着いた雰囲気の、いつも気分よく買い物ができる店なのだが、まるで東名のサービスエリアの店みたいになっている。
買い物が終わって地上に出ると、今度は猛烈な雨が降っている。
駐車場は隣のビルの地下なので、どうしても一度外に出るしかない。
動くに動けず、ビルの軒下で小止みになるのを待つ間、ぼんやりと雨に打たれる外の様子を眺めていた。
クルマを出してからも、危険なくらいフロントグラスに雨が叩き付けられる。
こういうの、ゲリラ豪雨と呼ぶのだっけ。
「驟雨」なんて呼べる雨は、近頃少なくなったような気がする。
容赦なく照りつけるか、さもなければ豪雨。
ぼくたちは荒々しい時代に生きているんだなあ。