2007年4月15日日曜日

日本民藝館


散歩がてら日本民藝館に立ち寄る。江戸時代を中心とする幟旗のコレクションを鑑賞するが、どれも生き生きとした活力に溢れたものばかり。見る前は素朴で庶民的な意匠を想像していたが、実際はずっと洗練されたものが多く、なかには伊藤若冲を髣髴とさせる幟旗もある。江戸時代の文化遺産の豊穣さ、とくに庶民の美意識の高さは、世界的に見ても突出しているように感じる。


ちょうど旧前田侯爵邸の開放日でもあったので、興味半分で覗いてみたが、こちらは想像してたとおりの退屈な建物。当時は日本屈指の洋館だったということだが、住居にしては温かみがなく、どこか虚ろな雰囲気を漂わせている。その直前に見学した旧柳宗悦邸の、細部にまで神経の行き届いた住居とは好対照だった。

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