2015年12月28日月曜日

「流行語大賞」に思う

例年、「流行語大賞」が話題になっているようですが、テレビのバラエティ番組を観ることがないので、私には見たことも聞いたこともない流行語が多すぎるように思いました。
芸能ネタならばそれも仕方ないけど、社会現象として本当にそんな言葉が流行したのだろうかと、それなりに日々の社会の動きにを見ている一人として疑問に思う言葉も選ばれている。

今年だと、たとえば「アベ政治を許さない」。
共産党シンパのお宅に貼ってあるのを、これまでも数回見かけましたが、それをもって流行語とするのはちょっと無理なのではないか。
「偶然」にも選考委員の中に関係者が含まれており、国民にシカトされたのでむりやり流行語にしてしまったと思われても仕方がないのじゃないでしょうか。
やはりジャーナリストなら、そういうことは絶対やっちゃ駄目だと思うわけです。

それから「一億総活躍社会」。これはたぶん、「E電」並みに少しも定着することなく、早々に忘れ去られるはず(笑。
公平を期していうと、民主党の「最小不幸社会」なみのセンスの悪さを感じます。
言いたいことは分かります、「とにかく動ける者は老いも若きも寿命の尽きるまで全員働け」ということですね。そうでもしないと、国家財政の破綻は免れない・・・と。
財務省筋の熱い鼻息が、ここまで届いてきそうです。

その中で大賞となった「爆買い」は、さずがに実感として本当に今年を特徴づける言葉です。
何だって爆発するお国柄だけに、中国の人たちの爆発的な購買力には心底驚かされました。
願わくば、これから貧しくなるいっぽうの日本人としては、この先もずっとずっと爆買いが続いて欲しいと思います。

これに関連して、中国人観光客のマナーの悪さが話題になっています。
しかし、他のアジア人観光客とそれほど違わないのじゃありませんか。多くて目立つだけでしょう。

つい先日ですが、ちょっと驚いた経験をしました。
銀座のデパートで、明らかに大陸系の中国人グループがわたしの前を歩いていて、先に入り口扉を通り抜けたその時です。
グループの女性の一人が、なんと、扉を手で押さえて後に続いた私を待ってくれるではありませんか。
海外では珍しいことじゃありませんが、それが日本で、しかも中国人にされたのでさすがに動揺しました。
動揺した挙句、自分が扉を押さえるタイミングを失い、慌てて礼を言っただけで通り過ぎてしまいました。
心の中ではきっと、大人の癖にマナーがなってない日本人だと、軽蔑したのでしょうね。
じつに恥ずかしい思いをしました。