2016年5月29日日曜日

「スキットル」のこと

スキットル、という名の道具があります。
主にウィスキーを入れるための小型水筒です。
風の吹きすさぶ荒野に立ち、ツィードジャケットの内ポケットから、金属製のそれをおもむろに取り出し、中のウィスキーをちびりちびりと舐めて冷え切った体を温める・・・。
スキットルを見ると、ついそんな光景を思い浮かべます。

しかし、いくらウィスキーが好きだからといって、普段からスキットルを携帯するのは論外であり、せいぜい旅の鞄に忍ばせるという使い方が無難じゃないかと思います。
そんな考えから、スキットルというのは、私にとって長年不要の道具でした。

ところが最近、外出時に常時携行するための水筒として最適ではないかと思いました。
ひとつには、地震対策です。
5年前の震災では、大勢の人が徒歩で何時間もかけて帰宅しました。
交通機関が止まり、長時間身動きできない人も続出しました。
そういう非常事態において、手元に水筒があればどれほど心強いかと。

もう一つは、これからの猛暑の季節に。
のどの渇きを感じても、私はつい我慢をしてしまう。
自販機で飲み物を買い求めるという習慣もないので、真夏でさえ半日以上水分をとらないことがあります。
自分の年齢を考えると、やはりかなり危険なわけです。

そこでスキットルの出番。

しかし、市販の金属製は丈夫でいいかもしれないが、何しろ重い。
軽いチタンは、更に財布にも重い(笑。
いろいろと考えた末、水を入れるだけならプラスチックの使い捨てができるスキットルで十分だということに。
小瓶入りのウィスキーをリサイクルすれば、地球とお財布にも優しい。


で、小瓶入りのウィスキーなら必ずコンビニにあると当たりをつけ、ちょうどお誂え向きの商品を見つけ出してきました。
アーリータイムズ、200ミリリットルのペットボトル入り。
手頃な値段で、軽くて丈夫。


しかも、体にフィットするよう湾曲しているので、非常に携帯性がいい。


ウォーキングの際は、ボトルごと少し凍らせて持って行きますが、そのままでは断熱性に劣るので、捨てずにとっておいた小袋をかぶせて使ってます。
すべてリサイクル。
実用性に優れ、しかも「コスパ抜群」のスキットルのお話でした。

蛇足ながら、中身のウィスキーもそれなりに上等でした。