「コピー用紙の裏は使うな!」

もう本当にミミタコの「コスト削減」だけど、本書は今一度その経営上の意義を確認して、実践的なコスト削減を可能にするための指針を簡潔にまとめた本である。いまどきの経営戦略を知っていれば今更という内容だが、あと何十年かは右肩下がりを体験しなくてはならない日本人にとって、日常生活の「コスト削減」はもはや常識であり、無意味な倹約をしないためにも非常に参考になる。

著者曰く、コスト削減活動とは「目に見えないものを、見えるようにすること」が肝なんだとか。その代表が、電気・ガス・水道等のエネルギーコスト。例えば、30歳で4人家族の人が4000万の戸建てを購入して80歳までに支払うエネルギーコストは1800万円になるという。ではどうすれば、正しいコスト削減が出来るのか。

コスト削減の手順は、調達改善、運用改善、設備改善の順番で実行されなくてはならない。これを電気料金に当てはめると、まず最初に契約アンペア数を見直すこと。それから、不必要な電気の利用を抑制する。そして最後に、より省エネ度の優れた新型機を購入するというのが正解。普通は最初の2つを飛ばして、いきなり新製品に飛びつくからコスト削減が出来ないとの指摘、実に鋭い。環境のためノンフロンの冷蔵庫に買い替えようかと思ってたが、そんなことではコスト削減なんぞ出来まへんで、と言われてしまった。

本書のタイトル「コピー用紙の裏は使うな!」は、コピー用紙の裏を使うことを禁止しているわけでなく、意味もない感情的な節約を戒める趣旨。コスト削減はあくまでコスト・ベネフィットのバランスを考えて、賢く実行しなさいということだ。

「コピー用紙の裏は使うな!」

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