プレースマット


趣味というほどではないが、気に入ったものが見つかるたびに買っているのがプレースマットである。とりわけ旅先で土産の絵はがき代わりとして買うことが多い。絵はがきのように郷土色があるわけでないが、旅の記憶をとどめておくタグのような役割なので、そこにこだわる必要もない。

最近はミュージアムショップでもプレースマットを見かけるようになったが、実際に使ってみるとあまりいいものではない。毎日のように使うものだけに、必要以上に個性が強いと鬱陶しく感じるようになるからだ。実用品である以上、いつまでも飽きのこない、むしろ単調なくらいのデザインがちょうどいいように思う。

写真のプレースマットは出先で偶然見つけたインテリアショップに置いてあったもの。港町の古いビルが建ち並ぶ一角で、その店だけが明るい光を放っていた。東京のように何もかもが最先端みたいな場所なら、何を見ても心惹かれることはないが、昼間でも人通りのない静かな場所だと覗いてみようという気になるのが不思議だ。店の名前はすぐに忘れてしまったが、冬の寒い日に何気なく入った、そのインテリアショップの居心地のよさを、ことあるごとに思い出すのだ。

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