2010年5月10日月曜日
自転車日和
せっかくの連休だったのに、4月の悪天候のせいで家事が山積してしまい、それを片付けるのに精一杯の毎日だった。ちょっと前まで着ていた冬物を洗濯したり、衣類の入れ替えや、暖房器具を仕舞ったり、いつもなら桜の咲く頃にやっつけていた仕事がすべて連休にしわ寄せされたのだ。おまけに植物たちの成育が悪く、春先の植栽も延ばし延ばしになり、もうこれ以上は待てないという時期に至って、いきなり気候が好転したため、慌てて準備を始めたという案配。それから棚を作ったり、ペンキを塗ったり、ガタの来た家具を修理したり、これらはもっぱら私の役割だが、おかげで朝から晩まで作業用エプロンを着っぱなしである。
しかし、よく晴れた5月の日曜を、一日中家事仕事で潰すのは人生の浪費だ。せめてこんな天気のいい日くらいは、何も用事がなくても出かけよう。自転車に乗って遠くまで行ってみよう。そう思い立ち、やり残した仕事を脇にどけて、何の当てもなく自転車のペダルを踏んだ。
私の住む地域は、地図で見る以上に起伏に富んでいる。道は狭く、しかも複雑に入り組んでいる。気まぐれに知らない道に入ると、全く方向違いに進むことも頻繁だ。だから余計に自転車を漕ぐ、見知らぬ坂を上り、丘の頂上からランドマークを見つけ、そこで初めて自分の場所を知る。またその繰り返し。
家を出て3時間程度のポタリングだったが、戻ってきたときにはびっしょり汗をかき、のどは渇いてカラカラ。そんなこともあろうかと、出かける前にビールを冷やしておいたのだけど、帰ってきて飲むビールの旨いことといったらない。あんまり道に迷うので、妻は途中で機嫌を悪くしていたが、それが一転、まるでとろけるような表情で缶ビールを飲み干している。苦行のあとの、ちょっとしたご褒美だった。
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私もこの休日、一念発起、初めて自転車の練習をしてみました。
返信削除まだまだヨロヨロしてますが、徒歩や自動車での移動とまた違う感覚で、自分の住む町が新鮮に見え面白かったです。
atoさんのように自在に走れたら、さらに楽しいだろうなあ。
umeさん、自転車デビューですか。
返信削除それはさぞ愉快だったでしょう。
今まで知らなかった能力が、自分の中で開いていく感じ。
新しいことにチャレンジするのは、幾つになっても、本当に楽しいものですね。
でも乱暴な運転する人が多いので、くれぐれもお気をつけください。