2011年6月7日火曜日

ラジオを楽しむ 2



某総理大臣並みの思いつきで書くが、ラジオはエコなメディアだ。とりわけ、斜陽貧乏の日本人に最適のメディアだと思う。出版と違って紙やインクが不要で、テレビみたいにお金が掛らない。極端に言えば、小さな発信器と小部屋、人ひとりいれば何とかなるメディアだ。聴く方にしたって、馬鹿高い受信料を気にする必要がないし、大型テレビのように特別な置き場所も必要ない。余談だが、節電したけりゃテレビ局を一定時間放送休止にすればいい。埋め草もどきの番組がほとんどなのだから、夜間だけの放送にしてもさほど弊害はないのではと思う。

さて、この数ヶ月間、頻繁にラジオを聴いたが、案外つまらない番組が多いと感じた。そこで好き嫌いが分かれる人の場合、ラジオを垂れ流しで聴くのではなく、気に入りそうな番組をピンポイントで録音しておく必要がある。だから予約録音機能の付いたラジオがいるというわけ。まあ現状はそんな感じだが、しかしラジオの持つ特性を生かせば、もっといろいろと面白い番組ができるのではと思っている。

わたしが一番聴いてみたいのが、地域密着型、半径数キロ圏内の話題を取り上げた番組。どこそこの誰それが、ああした、こうした、どうなったという、地域内でしか通用しないニッチな話題満載のもの。きっと住んでる街を見る目が変わってしまうだろう。コミュニティ・ラジオ局のより、もっと密度の濃い個性的な番組がいいな。

それから、CNNみたいなニュース専門局が欲しい。かつて短波放送でニュースワイド番組があったが、その番組をかなり気に入って聴いていた覚えがある。24時間いつでも世界中のニュースが聴けるラジオがあれば、どれほど素敵だろうか。そして、できることなら日本語だけでなく各国語でも流してくれるなら、もっと楽しい。

あと、番組ではラジオドラマが断然不足している。聞き慣れると、これが結構面白いのである。音楽やトーク番組が嫌いな人向けに、腕っこきの声優を起用して質の高いドラマを作れないだろうか。イギリスの古いミステリーなんかだったら、物語の闇を描くのにラジオドラマがぴったりだと思うのだが。

それから、これはちょっと極私的なノスタル爺だけど、かつてFM放送でやってた「きまぐれ飛行船」みたいなの、放送してくれないかな。いかにも都会的で、自由な男と女の会話に憧れたものだった。当時の背伸び盛りの少年達は、みんな聴いていたはずだ。もちろん再放送でも大歓迎。懐かしい歌手の動画を貼り付けておく。

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