2011年8月1日月曜日

気持ちの悪い食べ物

アメリカのメディアが、「気持ちの悪い食べ物」と称してピータンを取り上げていた。そんなに気持ち悪いだろうか。わたしにとっては好物の部類に入るが。写真のピータンなんて、白身がきれいに透きとおって、見てるだけで涎が出てきそう。以前はよくピータン豆腐などを、ビールの当てに作って食べたものだ。

他に気持ちの悪い食べ物として取り上げられたのは、昆虫とか珍しい肉とかで、それらは美味いかどうかは別として、いうほど人を不愉快にさせるものかしらと思う。似たようなものを幾つか食べた経験があるが、まあごく普通の味だった。しかし名指しされた料理の国の人たちには不愉快だろう。何しろ大切に守ってきた食文化なのだから。それも食い物とは呼べないような不味いものを平気で食べてる(と、わたしが勝手に思う)人たちに言われると、なおさら腹の虫が治まらないだろう。

わたしが気持ち悪く感じる食品は何かというと、見た目よりも、むしろ食材の安全性に関してである。たとえば、子どもから大人まで人気のある、甘くて、柔らかくて、口当たりがよいと評されるもの全般。または簡単に金儲けができて、いくらでも内容を偽装できるもの、嘘をつきやすい加工食品。そういう観点からは、昆虫の料理なんて、おおむね不人気だろうし、金儲けにもならず、わざわざ成長ホルモンだの、防腐剤だの、着色料を入れて見せかけ良くする理由がなく、結果として極めて健康的な食品と言えるではないだろうか。だから虫を食べようと勧めているわけではないが、危機的な食糧難の時代が来れば昆虫食も当たり前になると思う。

最後につまらない小話をひとつ。レストランの料理に虫が入っていた。イギリス人は黙って取り出し食べ続け、アメリカ人は急いで弁護士を呼び、中国人は新しい料理だと騒ぎ、ロシア人は何も気がつかずに食べてしまった、とさ。日本人ならその場では何も言わず、店を出てからツイッターに文句を書き込むかもしれない。わたしは1番目のタイプで、たまに異物と遭遇しても気にならないし、それ以前に知らずに食べてしまっていることのほうが多いだろう。だとすれば、むしろロシア人タイプか。

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