2016年8月5日金曜日

左足ブレーキの憂鬱

細くて見通しが悪く、入り組んだ道ばかりが毛細血管のように広がっている街に暮らしています。
こんな場所でクルマを運転していると、十分に注意していてもヒヤリとすることが頻繁にあります。
特に最近は、高齢者やスマホに夢中の若者が操る自転車が増え、左右を確認することなく無自覚に交差点に入ってきます。
窓を開けて見えない自転車の音に耳を澄ませ、慎重に交差点を通過するのですが、それでも目の前に突然姿を現し仰天することがしばしば。
夜はライトを点灯するので相手も気づく可能性がありますが、明るい昼間はほとんど対処のしようがない。
普通の街では考えられないでしょうが、これが我が街の現実です。

それで、いざという時に備え、少しでも早くブレーキを踏むため左足ブレーキを実践しています。
左足は常にブレーキペダルに乗せ、右足はアクセルを踏む以外は外しておくという習慣です。
咄嗟の場合、混乱してペダルを踏み間違えるという指摘もありますが、普段からAT車しか運転せず、長年左足ブレーキを実践していると、緊急時には反射的に左足が動くのでそのような不安はありません。
もし、万が一パニックを起こして両足で両方のペダルを踏みしめても、近年のクルマはブレーキを優先するようにプログラムされているので、やはり停車することには変わりないと言われてます。
すべてのクルマがそうだとは断定出来ないですが・・・。

ペダルの踏み間違いを原因とする自動車事故が増えてます。
どういう仕組みで踏み間違いが起きるのかわかりませんが、そもそも片足で異なる操作を要求する点に無理があるような気がします。
自分が不器用だからなのでしょうが、片足でアクセルとブレーキを交互に踏み換えるというのは、ずいぶんと器用なことだと思う。
まして緊急時に、瞬間的にペダルを踏み替える芸当となると、反射神経が鈍くなってきた自分にはとても無理。
もちろんこれは慣れの問題でしょうが、ならば両足での操作だって慣れの問題であり、だったら自分の慣れた方法で操作するのがベストではないだろうか。

ただ左足ブレーキ派には一つ見過ごせない問題がある。
それは多くの国産車で、ブレーキとアクセルペダルが、右寄りに配置されていることです。
この状態で左足ブレーキを実践すると、体をわずかに右側にねじったようになり、不自然な運転姿勢になります。
国産車は安価で性能のいいものが多いのですが、どれだけ性能がよくてもペダル位置の問題で諦めざるを得ないのが現状。
せめて輸入車並みに、もうちょっと中央寄りにペダルが配置されたらどれほど選択肢が広がるか。
またそのことこそが、自分にとって嫌でも輸入車を選択せざるを得ない理由になってます。

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