10年前のちょっとした出来事から梅干しを作るようになった。
そう、あの放射能騒動の年。
始めはネットで要領を覚えたが、その後はずっと自己流である。
毎年記録を取って、それを参考に少しずつ作り方を改善してきた。
ことしは不作気味だったのだろうか、店頭に並ぶ梅は貧弱なうえに、例年にくらべてずいぶんと高価だった。
だから数を確保するだけでも手間がかかってしまった。
遅い梅雨明けを迎え、やっと天日干しまで終えた。
なんとか、来年の梅干しを整えることができた。
とにかく、梅の神様ありがとう。
毎日、梅を探して近隣のスーパーを覗くうち、野菜全体が少なくなり、しかも急に値上がりするのに気づいた。
コロナ騒動と天候不順が合わさって面倒なことになったようだ。
もしかしたら、今年の秋は令和の米騒動が起きたって意外とは思わない。
奇しくも今年の野菜の高値は平成の米騒動の年以来だそうである。
あれから国民所得は下がりっぱなしなので、家計に与えるダメージは大きいはずだ。
あの年も、米がなくなるからと人々はパニックをおこして行列を作っていたものだ。
そして輸入米は不味いといって、タイ米が廃棄されたことも社会の話題になった。
あのときと寸分違わない同じ情景を、27年後のいま見ていて思う。
ぼくは、こんな国民の一員であることが、とても恥ずかしい。
米騒動でも、放射能騒動でも、そしてコロナ騒動でも、何度も何度も同じ行動を繰り返し、しかもその後何の反省もない我が国民が情けなくってしょうがない。
あまりに幼稚すぎないか?
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