2011年の3月11日。
突然、原発が停止して、街灯が消され、東京の街は暗くなった。
途方もない災害を目の当たりにして、これからどのような暮らしをすべきなのか、まったく分からなかった。
取り敢えず、今できることをするしかない。
まず簡単なことから始めよう。
そんなぐあいに、単純に考えて始めたのが節電だった。
エアコンの暖房運転を止めて、折よく拾ったガスストーブを使うことにした。
白熱灯だらけの照明を、可能な限りLEDに交換した。
古くなった家電は惜しまずに交換することにした。
その甲斐あって、2011年の電気使用量は前年2010年比で1割減少した。
翌2012年は同年比約35パーセント減。
2017年には、ついに節電実施前年から半減してしまった。
1年の総電力消費量は1674kWh、電気料金で年間4万円弱といったところだ。
その後は、自分の健康を重視して真夏、真冬は無理しないと決め、若干高めに推移している。
また2年前に広めの家に転居したため、やや消費電力の効率が低下した。
そのため消費電力もほんの少し増加した。
まあそれは許容範囲だ。
ところがここ最近の電気料金の値上がりで、この12年の努力を吹き飛ばすように、統計を取り始めて以来最大の電気料金を記録した。
昨年度1年間で総計8万円弱、最も少なかった5年前に比べて倍に増えてしまった。
とはいえ統計上、2人暮らしの電気代平均額は昨年が14万弱なので、これでも少しは慰めになる数字だ。
そこで、ご褒美というわけではないが、さらなる節電を達成すべくこの度、冷蔵庫を買い替えた。
古いのはまだ十分に使えたが、インフレの影響を考慮すると今買うのが得策だと考えたのだ。
前回の買い替えは、節電を始めた12年前の初夏だった。
そして今年、最新の冷蔵庫で気持ち新たにして節電を続けるつもりである。
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