先日のこと、長年通っているショッピングセンターのバーゲンセールに行った。
ざっくり40年通っていて、景気のいい時期や悪い時期のセールの様子を一通り見てきた。
そして今回、はっきりと目に見える形で、客が増えて売れ行きが良くなっているが分かった。
例年ならば、昔の景気のいい時代と違い、初日に行ってもいつもと変わらない程度の出足だったのが、明らかに店内が混雑している。
それも、朝から30度を超える酷暑であるにもかかわらず、だ。
昼になって一通り店内を巡り、さて昼飯をとレストラン街に行くと、すでに大行列である。
決して値段で勝負しているわけでない、都内では名の通った飲食店ばかりである。
以前なら、それほど待つことなくすんなりと入店できた所だ。
更にその数日後、バーゲンセールが終わり、注文していた商品を受け取りに再び同じショッピングセンターを訪れたが、意外なことにその活気には変化がなかった。
都心の不動産の高騰が伝えられる商業地区とは違い、ここはサラリーマンや年金受給者が多く、都心近郊の地味目の地域である。
こういう場所でも、消費熱が高まっているということは、知らない間に景気の底打ちあったということではないか。
2か月前、もう日本は立ち上がれないほど駄目になったのかと、溜息交じりの記事を書いた。
ところが連日の酷暑の中、これまでとは違う活気のある風景を目にして、私は微かに興奮を覚えている。
夜明け前が一番暗いという言葉を引用するまでもなく、長いトンネルを抜けて遠くに光が見えてきたのが、今の日本の景色だと切に願う。
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