2026年6月15日月曜日

これだけは忘れまい

 大型IPOでイーロン・マスク氏の個人資産が一気に160兆円に達したという。

自分が具体的に想像できる金額はせいぜい10億円程度なので、その価値を測る物差しすらない途方もない金額である。


ただ、漠然と感じたのは、たったいま世界に不吉な号砲が鳴ったということだ。

これから想像することすらできない資産を有する人々が次々に誕生する一方、日々の暮らしを維持するのが精一杯の人たちが激増する社会、つまり極端な二極化社会が到来する時代の幕開けだ。


世界中で起きる貨幣価値の際限ない下落と、同時進行の資産価値の急上昇。

持たざる者はいくら働いても決して豊かになることはなく、持てる者はただ眺めているだけで限りない豊かさが約束される社会がやって来る。


嘗て日本には「一億総中流社会」という穏やかで平和な社会があったが、あの奇跡のような社会を夢見ることすら許されない厳しい時代に突入してしまった。

いま自身を中流と感じる人たちは、もはや存在しない社会階級にしがみ付いているだけだという事実すら理解できないほど社会が分断されたと考えるべきなのだろう。


ぼくは老人で、穏やかな余生を送ることだけが望みなのだが、そんなささやかな望みすら贅沢だという時代が到来するとは、コロナ禍前までは想像することすら難しかった。


なんということだ!

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