撫子


西日本では黄砂の影響で、広い地域で空がかすんだという。遠く中国の砂漠で舞い上がった砂塵が、風に運ばれ海を渡って、列島に降り注ぐ。普段は意識しない隣国が、すぐ傍らにあることを否応無しに実感する。

この数日の高い気温のせいで、プランターの撫子が次々に開花している。植えた覚えは全然ないのだけど、遊びにやってきた鳥たちが残していった糞の中に種子が混じっていて、それが発芽したのだろう。この撫子も、遠い昔、中国から伝わったもの。我が家と同じように、中国から飛来した渡り鳥の置き土産に違いない。やって来るのが、鳥や花やら文化だけなら楽なのだけど、そうは問屋が許さない近所付き合いの難しさ。

「危険な幻想」を読んで、ちょっと憂鬱になる。

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