2007年6月1日金曜日

めいし

名刺を作ることになった。個人的な交友関係で使うためのものだ。これまでは無地の台紙にゴムのスタンプを押して、名前や住所を手書きするという素朴なものだった。しかしその作業が面倒になってきて、思い切って専門業者に作成を依頼することにしたのだ。

普段の顔つきが厳しいと指摘されたので、できるだけ柔らかさをアピールしたい。だからわずかにクリームがかった、手触りの優しい紙を選ぶ。日本語の読めない人用に、アルファベット表記をいれる。文字の配列は個性的に、しかし風変わりとは受け取られない範囲で。そして視力の弱い人にも読みやすいように、活版を使い墨で印刷することに決定。

印刷所で、これまで作成した人たちの名刺を見せてもらったのだけど、皆さん小さな紙片の中に、いろいろと試行錯誤の跡が見て取れて非常に楽しい。クリエーターさんの依頼が多く、どれもこれもセンスのいいものばかり。このなかに自分の一枚が入るかもしれないと思うと、校正にもそれなりに気合いが入るものである。

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