1700キロ

自動車保険の継続手続きをした。走行距離に応じて保険料が軽減される仕組みになっているため、この一年間の走行距離を計算してみると、それがたったの1700キロ。現在のクルマに乗り換えてから10年、総走行距離が25000キロなので、年ごとにクルマを運転する機会が減少しているようだし、生活実感にも合致する。

利用頻度は、妻が毎週2回、わたしが週1回定期的に運転する他、悪天候時の外出に使う程度。クルマを使う必要がなければオートバイか電車、時間に余裕があれば自転車か徒歩なので、移動距離全体に占めるクルマの役割は3分の1もいかないだろう。そして、最近は意識的にクルマ以外を選択するので、クルマの運転からますます遠のいていきそうな気配である。

だけどクルマが嫌いかというとそういうわけでもなく、また人並みに関心もある。仕事帰りの夜遅く、お気に入りの音楽を聴きながら、きらびやかな都心の夜景が流れ去るのを見るのは、何も増して心安らぐ瞬間だし、高速道路を非推奨的スピードでクルージングするのも楽しいものである。だが、そういう愉しみを止めなくてはならない時期は、確実に近づいていると思う。特に道路渋滞が恒常化し、無意味に生活環境を悪化させている都市部においては、少なくとも、必要もないのに漫然とクルマを運転するのはスマートとは言えないと感じるのだ。

ただ問題は、将来を考えると、クルマと縁を切ることに不安があるのだ。本格的な高齢社会になった時、行政には何も期待できない状況になっているだろうことは明白である。そして、年老いて何をするにも不便を感じるようになったとき、とくに買い物や通院などに頼りになるのは杖としてのクルマだと思う。そう考えるとき、今は無駄を覚悟の上、クルマを持ち続ける必要があるのかもしれない。

いま、わたしが行政に望むことは、高齢社会に対応した都市を一刻も早くつくること、とりわけ東京ではトラムを積極的に建設し、また自転車の利用を促進するなどして、日常生活をクルマに頼らずに済むような都市にしてもらいたいということだ。残された時間は多くはないのに、住民生活に必要もないオリンピック誘致などというお祭り騒ぎをしようとするのは、やはり我々の危機意識が不十分なせいなのだろうか。

以前にも似た趣旨のことを書いたが、やっぱりとても気になることなので、これは何度でも書いておこうと思う。

コメント

  1. いくら1.10.07

    先日都電に乗りましたが、お年寄りが90%ってところでした。高齢化を目の当たりにして何だかショックだったなぁ。
    お年寄りが増える一方年金を納める若者が減る・・私らの行く先はどうなっているのか検討もつきません。悲
    我が家も車を見直し中。固定費、保険、ガ、車検諸々を考えるとタクシーに月に5万円位乗れる計算になりました。考えさせられました。

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  2. >いくらさん
    そうですね。バスも都電もお年寄りが目につきますよね。あと図書館や美術館もすごいですよ(笑。東京ですらこうなんだから、ただでさえ税収の少ない地方なんか、遣繰りが大変でしょう。運の悪い現役世代としては、できるだけ質素倹約に努めるしかなさそうですね。

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