セタビ


夕方の散歩がてら、世田谷美術館へ。企画展は「福原信三と美術と資生堂」。福原信三のことは知らなかったが、著名な写真家でありながら、名経営者として資生堂のコーポレイトアイデンティティを確立して、事業発展の礎を築いた人だということだ。当たり前なのだろうが作品はどれも素晴らしく、いやはやたいした才人なのだ。

わたしや、そして妻も、化粧品にはほとんど縁がないが、資生堂のモダンな容器や格好のいいコマーシャルは大好きだった。美術館に展示された化粧品の現物やポスターを眺め、当時の風俗や世相のちょっとした思い出話をし、若く潑溂としていた、その頃の日本の景色を振り返る。あのころの資生堂は際立って「リッチでスマートでモダン」だったはずだが、今では何の印象もない平凡な企業になっているが寂しい。

資生堂のコマーシャルと言えば、杉山登志。子どもの頃からテレビ番組よりもコマーシャルが好きだったので、運良く彼が亡くなる直前の作品を観たのを覚えている。短いコマーシャルが描いた、思春期の少年の憧れ。わたしにも身に覚えがあるだけに、今観てもどこかがチクチクするのだ。

影の形も明るくなりましたね「目」

コメント

  1. atoさん 杉山登志氏をご存知とは・・・、さすが。
    最期も含め、いろいろな逸話のある氏ですが、氏の作品には、今のCMにない、ストーリーを作っていたのではないでしょうか(15秒の世界は難しいですが)。
    昨年の今頃、氏の生き様がTVドラマ化され、数年前には企画展が行われていましたね。
    昨日、世田谷を歩いていたら、福原信三のポスターの隣に植草甚一のポスターが張ってあり、興味をそそられました。
    行ってきます~。

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  2. >leftyさん
    こんばんは。
    「マイ・フェイヴァリット・シングス展」ですね!わたしも本日、行こうかと思っていたところなんですが、天気が悪いので週末まで我慢することにしました。JJ氏は学生時代のアイドルで、その影響か未だに散歩と古本屋巡りが大好きなんです。昨日はJJ氏の散歩コースを辿るツアーもあったようですね。

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  3. lefty3.11.07

    先週はセタビ、今日は世田谷文学館と、2週連続、世田谷詣でです。文学館の隣の立派な家裏のツタが色づいており、冬の訪れが・・・。
    J・J氏が生きていた時代にパソコンがあったらどうなっていたのだろうか、と思いつつ、氏のハンドライトの味を感じてきました。
    帰り、久しぶりに環八で、隈研吾のM2ビルの物凄さを再認識した、文化の日でした。

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  4. >leftyさん
    こんばんは。
    M2ビルは、いわば世田谷の記念碑的な、村民にとってはちょっとビミョーなランドマークでして、遠くから戻ってきて、車窓からこれを目にするとようやく我が家が近づいたと感じるわけです。

    完成時は某国産自動車メーカーのプレミアムカーの代理店だったのですが、それがあの外観と一致せず、どちらかというとカルト教団の総本部のような佇まいでしたね。今ではすっかり見慣れましたが、それにしても、施主がよくあんなものを建てようという気になったのが不思議で仕方ありません。あの時代特有の気分だったのでしょうか。

    残念ながら、文学館はまだいく機会が出来ません。終わりまであと3週間弱、なんとか都合をつけて行ってみたいと考えるのですが、一体どうなることやら(笑。こんどはJ・MAP片手に経堂散歩をなさってみて下さい。意外に楽しいですよ!

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