2008年1月5日土曜日

電話セールス

マンション販売業者から、電話がかかってきた。頭ごなしに切るのは乱暴な感じがするので、たいていは面倒だとは思いつつ話を聞いている。しかし、いつも決まりきったセールストークで、少々うんざりである。

今日も例によって、「毎月の家賃がもったいないですよ。家賃並みの支払いで、持ち家が・・・」という話になって、思わず悪態をつきたい衝動に駆られてしまった。
「あなた、携帯電話持ってますね。もしかして、それ、電話会社に25年分の通話料をローンで先払いして、月々それを分割払いしているわけないよね。」
「住宅だって、同じでしょ。後払いか先払いかの違いはあるけど、毎月使う分だけ払うのだから、通話料と同じで別にもったいないわけないと思うよ。」
「それに家賃がもったいないと言うけど、ローンの利息を払うのだってもったいなくはないの。」
「最後には家が残ると言うけど、それって例の『使っても減らないお財布』みたいな話だね。」

暇つぶしするだけの時間があれば、そういう会話も楽しんでみたいのだが、今回も黙って聞いて、欲しくなったらそのときに世話になると言って電話を切る。人それぞれに住宅に求めるものが違うのだから、「マンション要らないですか?いまのところ関心ないよ。ガチャッ」で終わってもよさそうなものだが、意外にもそうならない不思議。もちろん所詮はセールストークに過ぎないのだが、借家=損、持ち家=得、という判断を前提に、しかも当然みたいにローンを組んで家を買えと言われると、ちょっとカチンとくるのだ。あなたのそのクルマ、マイナーな上にボロだから(事実なのだが)、月賦でペンツ買いませんかと、当たり前のように言われて気を悪くしない人はいないと思うのだ。

持ち家が必要な人は、電話セールスしなくても、自分から物件を見に来るだろうし、必要のない人は無関心であっていいはずだ。だから宗教と不動産の電話セールスは願い下げにして欲しい。特にいかんなあと思うのは、その必要のない人にまで、持ち家信仰を吹き込んで、不要のリスクを取らせていることなのだ。将来の不安や損得勘定をセールストークにするのは、馬鹿にされているようで不愉快だし、それよりもなによりも、「おいっ、そのマンションの名前だが、それじゃ恥ずかしくて買おうという気にもならないよ。」

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