バスケットシューズ

よく晴れた貴重な休日。漫然と寝ていてはもったいないので早起きをして、汚れた窓を拭き、くすんだカーテンを洗濯する。洗ったカーテンは脱水せずに軽く絞り、そのまま窓に吊して自然に乾かす。サラッとした初夏の風が部屋に吹き込んで、洗いたてのカーテンを揺らし、見る間に水気を蒸発させる。すっかり乾いて、窓際で軽くはためくカーテンを眺めながら、若く爽やかな時間を楽しむ。

天候の悪い日が多かったので、戸棚から湿った靴を出してきて、風通しのいい場所に並べて乾燥させる。土や埃を払い、ついでに靴磨きもする。機械的に手を動かしながら、あれこれと来週の予定を思い返す。考えてみると、日常の大部分は、洗ったり、干したり、磨いたりと、生活を維持するための些末で無意識な時間で埋め尽くされている。いくらかの金を払えばすべて人任せにできるのだけど、この時間がなければ、生活することの重みはどこで感じることができるのだろうと思う。

写真は、このあいだの旅先で、ふっと思いついて購入したバスケットシューズ。学生の頃は好んで履いていたが、ずいぶんと長い間ご無沙汰だった。知らないうちに失ったものたちの、ひとつひとつを取り返すような気持ち。そんな気分で、このバスケットシューズを楽しんでいる。最新設計のウォーキングシューズにはない、ダイレクトで素朴な履き心地が魅力である。

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