磨く


天気の良い休日は、むしろどこにも出掛けずに、家事に勤しむことが多い。好天だと外出先の混雑に巻き込まれて、いたずらに時間を浪費するのが嫌なのであり、もうひとつ、掃除や日曜大工、草木の手入れだとかは、晴れていないと作業が捗らないということもある。そしてなんだかんだと理屈を並べてみても、結局は家の中であれこれと雑用しているのが何より楽しいのだ。特別なイベントのない平凡な日常が、わたしにとっての「素晴らしき日曜日」である。

さて運良く好天に恵まれた土曜日は、絶好の家事日和。かねてからの課題だった、古い洗面台の曇りを落とす作業を実行する。いくら洗面台を掃除してもすぐに汚れが付着するので、気になって調べてみると水垢がこびりついているらしいのだ。アドバイスに従って、目の細かな耐水性の紙やすりを小さく切り、ざらつきのある部分を重点的に、少しずつ丁寧に研磨していく。するとあれほど頑固だった水垢があっけなく落ちて、その下からツルツルの表面が現れた。いや、その気持ち良さといったら、転んで出来た膝の瘡蓋を剥がすような快感である。

こうなると、もう止まらないのが生来の潔癖性。洗面台をピカピカに仕上げたら、次はトイレの中。同じような要領で、ブラシで擦ってもすっきりしないところを、徹底的に磨き上げる。ここまで来ると、綺麗になるなら何でも平気という気分。社内のトイレ掃除を素手でするという、どこかの社長の言ってたことが、まんざら誇張ではないという気がした。わたしの場合はしょせん自分の家のトイレ、見知らぬ人たちが使う場所まではさすがに腰が引けてしまうな。

夢中になって作業を終え、すっかり綺麗になったところを記念写真。そろそろ新しい洗面台を考えていたところだったが、お古でも磨けばまだまだ現役で使えるようだ。だけど正直なところ、全部取っ替えて、写真のような明るい雰囲気の洗面所にするのが理想なのである。

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