
トイレの中のあれこれを、新しいものに取り替えることを計画して、すでに半年が経過した。いろいろと探してはみたものの、心の動かされるものが見つからず、あげくの果てに外国くんだりまで専門店巡りをしてチェックしたが、結局すべて空振りに終わってしまった。トイレは機能性を最優先する場所だから、衛生的なデザインであること、狭い場所だけに安全性も配慮し、コンパクトで目立たないことが必須条件と考えていたが、その条件をきちんと満たす製品はほとんどないのだ。それに加えて、実用性を重視して、安価で高品質なものとなると、もう諦めた方が早いといった状態だった。

ごまかしのないアルミの無垢、余計な飾りを排した清潔なデザイン、尖った角のない安全な造り。自分が欲しかったデザインそのまんまである。あれほど散々探して、山ほど落胆して、考えるもの嫌になったところで、足下をふと見ると、いつもの店にちゃんとありましたとさ。これまでの努力は、いったい何なのだったのだろうか。ようやく届いた品々を手にして、心中複雑な思いで一杯なのだ。
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