彫刻

野鳥の本を読んでいるうちに、理由もなく彫刻をしてみたくなった。モデルは、毎朝のようにベランダに飛来する野鳥たち。木彫の経験は全くないので、仕上がりは見当もつかない。だけどやったことがないことは、それだけでやってみる価値があるというものだ。後先も考えずノミや彫刻刀を買い込んで、とにかく材木に向かってみることにした。

初心者なだけに、彫刻の勘所とかコツとか全然知らない訳で、暇な時間を使い闇雲に材木を削り続ける日々。想像以上に肉体労働なんだが、それが全然苦にならないくらい楽しい。鳥たちの姿をスケッチして、一旦その姿を自分なりに咀嚼した後、今度は三次元に再構成するという作業を繰り返す。観察力や想像力を総動員して、一心不乱に一連の作業をしていると、次第に感覚が精神の深い部分に降りて行くような状態になる。

何と表現すればいいのか、創造することの厳粛さというか、奥深さというか、彫刻という行為を通じて今まで知ることのなかった世界を味わっている。そして素人考えながらも、アートすることの意味の大切さを徐々に理解しつつある。まだまだ作業の途中にすぎないが、何かを創造する楽しさは格別である。

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