水遣りに追われる

夏の朝は、植物たちへの水遣りが一仕事である。もはや当たり前となった連日の猛暑に、大バケツに計5杯、水を毎日やらないと忽ち土が乾涸びてしまうのだ。だからこの時期は、いくら夏休みだからといっても、家を留守にすることができない。先日も、故郷の両親に顔を見せに帰ったが、一晩だけ泊まって、翌日には飛行機で戻ってきた。水遣りのためとは言えず、ちょっと忙しくてと苦しい言い訳。

暑いのが辛いのは仕方ないが、そのおかげで一部の植物たちの成長が素晴らしい。ゴーヤーやオクラは高温のため例年以上によく実をつけるし、バジルに至ってはちぎってもちぎっても、次々と若葉を出してくる。なので食卓に並ぶ料理には、どこかに必ずバジルが潜むことになる。昔は西洋料理にしか使わなかったので、余ってしようがなかったが、台湾で普通に野菜炒めに使っていて、ああそうなんだとそれまでの固定観念が吹き飛んでしまった。夏なんだからなんでもバジル風味、馴染んでしまうと夏が来るのが楽しみになるのである。

それでも、苗の本数が多いので、盛夏のころはやっぱり余る。放りっぱなしにしておくと、風の通りが悪くなり痛んでしまうので、必ず葉を摘んでやらなくてはならない。それを乾燥させて防虫や消臭に利用するという手もあるが、意外に重宝するのが塩にまぶして保存するという方法。バジルのない季節に、魚料理やパスタ料理などに使うと、夏の香りが蘇って幸せになること請け合いである。

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