
誰からも文句を言われない大人になったわけだから、今日の昼ごはんは気ままに、コップ酒とチキンサラダのサンドイッチ。サンドイッチには粒胡椒を利かせ、コップ酒には氷を放り込んで、一時の暑さ凌ぎをする。本当は水風呂に浸かりながら食べたいのだけど、それでは行儀が悪すぎるので、風の通りのいい場所に座って食事をした。少し酔っ払って、夏風に吹かれ、セミの声を聴きながら思い出すのは、やっぱり長い夏休みのこと。
今となって思うのは、ボクはかなり親孝行な少年だった。だって、夏休みになって、オヤジが海に行きたいといえば黙って付いて行ったし、富士山にご来光を見に行きたいといえば、途中でへばることなく最後まで付き合ったし、合気道の練習相手にもなったし、キャッチボールだってしてあげた。そりゃボクだって楽しかったけど、オヤジは絶対にボクの何倍も楽しかったはずだ。それを一度父に確認したいと思っているのだが、果たして父は覚えているだろうか。それから親孝行らしいことをしていないので、いまだに訊けずにいるのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿