2008年11月7日金曜日

昨夜の集い

人前に出るのが苦手なため、華やかな場所へのお誘いは、あれこれと理由をつけ逃げることが多かった。せっかく親切で言ってくれてるのに、申し訳ないことをしたと気に病むこともしばしばである。しかし、いつまでも逃げていては情けないので、最近はその手のお誘いがあれば極力受け入れることにしている。

昨夜は、ひさしぶりに妻を伴って銀座での華やかな集いに出席した。去年も行ったので、様子が分かっていて幾分気は楽だ。しかし油断は禁物。会の雰囲気を壊さないように、普段は滅多にしない格好をし、簡単な予習もしておく。何しろ場馴れしていないので、ウォーミングアップなしでは不安なのだ。

会場で主催者に挨拶をしてから、おもむろに周囲を観察すると、ワイングラスを片手に皆さんすっかり寛いでいる様子。見ている分にはいいのだけど、その中に入っていくのがホネなんだ。そして洒落た音楽を聴き、一杯の拍手を送り、さし障りのない雑談をし、ワインを飲んで、夜は更けた。再び主催者に挨拶をして会場を辞すると、周辺のブランドショップ街にはまだ照明が灯っていて、お洒落をして夜遊びをする人たちが行き交っていた。柔らかな夜風を受けてほっと肩の力が抜けると、なんだか一人で酒が飲みたくなった。

今月は、まだいくつかそういう予定が入っている。関わらなけば楽チンなんだけど、やはり積極的に参加しなくてはと思う。人には仕事も大切だが、遊びや楽しみも同じように重要だ。みんなが寄り集まって何か楽しいことをしようとするとき、その中に入って一緒に楽しむということが、ゆとりのある社会に必要なんだと思う。特に世相が暗くなっていきそうな、こんな時だからこそ。

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