詩を読む

時々だが、街で待ち合わせの、少しばかり時間が余った時などに、書店で詩集の立ち読みをすることがある。そういう書架の周辺には、たいてい客がおらず、雑踏を離れてちょっと一休みするにちょうどいい空間なのだ。最初は詩なんて関心なかったのだが、適当に目に入った詩集を開いて少しずつ読んでいく内に、柄にもなくお気に入りの詩なんかができていった。

今日もそんな風な時間がぽっかりとできて、山之口貘の詩集を探しに書店に入ったが、残念なことに見つけ出せなかった。帰りがけに図書館も見たが、やっぱり置いていない。それほど人気のある詩人ではないのかもしれないが、読めないとなると無性に読みたくなる。ネットで検索すると、お目当ての詩ではなかったが、以前読んだものを何篇か読み返すことができた。

http://uraaozora.jpn.org/index4.html

どうして山之口貘を読みたくなったかというと、テレビで黒澤明の「どですかでん」を観て、その詩人を連想してしまったのだ。登場人物と共通するというわけではないが、はじめてその詩を読んだ時に込み上げてきた、やり切れないような感情と似たものを感じたからだ。人間は必ずしも功利的な存在でないからこそ多様な生き方をするし、そこから人生の深さを汲み取ることができるのだろう。

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