何もしない

年末年始は安息日と決めた。だから、何もしない。コタツがないので、一日中テーブルの前に座りだらだら過ごす。窓越しに冬の明るい空をぼんやりと眺めたり、ソファに横になり鳥のさえずりを聞く。新聞は取り込んでから、開きもせずにテーブルに積んでいる。腹が空いたら、冷凍食品を解凍して食べる。飯ぐらいは炊くけど、それ以外はしない。酒のあてはないので、バゲットを温めるだけ。そして早めに寝床にもぐりこみ、眠くなるまで本を読んで、短い一日が終わる。

今夜は何日かぶりにテレビを点けた。例年、何はなくともこれだけは見ている、ニューイヤー・コンサート。ウインナワルツなんて普段は聴かないものだが、だからこそ年に一日だけのこの日を楽しみにしているのだ。特に今年はバレンボイムの指揮。バレンボイムの役者っぷりに笑ったり、優雅なワルツに聞き入ったり、あっというまの3時間だった。今年のコンサートにも日本人が多くいたが、もう以前ほどではない気がする。それにしても、ああいう華やかな場所で着物というのは、ひときわ豪勢に見えるものだ。以前にウィーンでオペラを観たときにも、なぜか派手な和服姿の女性がいて、それはもう周りの人たちの注目の的だったものだ。

写真はボックス席から撮影した開演前のオケピの様子。舞台に近い割りに、見るにはやや不便な場所だった。

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