
きっかけは花の寂しい冬に、春までの繋ぎとして適当に育て始めたのだが、今では一番のお気に入りになってしまった。なにより色や形が清楚で、控え目なののがいい。淡い日向の中に、身を寄せ合うようにして咲いている姿が、なんとも微笑ましく思える。いわば冬の掌に咲く花とでも譬えようか。そして、ただ眺めているだけで、なんとなく慰められたりもする。
ヨーロッパ原産の花なので、夏を越させるのが一仕事である。地植えだったらそれほどでもないだろうが、鉢植えだと鉢の温度が上がりすぎないよう、まめに世話を焼く必要がある。それが夏休みに家を空けられない原因の一つにもなっている。
クリスマスローズの写真を撮るときは、俯いているので、下から覗きこむようにして、空に向かってシャッターを切らなくてはならない。空の方が明るいので、花はどうしても見た目より暗く写る。面倒くさいが、そこがまた気に入っている点でもある。
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