
時間稼ぎをする間に、折を見ては代わりのものを探したが、どれもこれも一長一短、なおさら悔やまれる一方だった。そしてようやく、ベストとは言えないが、まあなんとか妥協してもいいかと思える製品にたどり着いた。しかしその値段に納得がいかなかった。たかが洗いおけであり、モノにだって分相応の値段というものがある。そこでもうすこしだけ辛抱して、どうしてもほかの選択肢がなければ、それに決めようということになった。
そして、時間切れ間際になってやっと見つけたのがゴムのバケツ。バケツといっても、取っ手のついたか金たらいというほうが正確だろう。見かけは派手で好みでないが、用途も多くとても実用的な製品である。食器洗いだけでなく、洗濯おけにもなるし、寒い日には湯を張って足を浸けることもできる。そして軽いので、取っ手をフックに吊るしておけば、いつだって清潔。そして値段だって、その実用性を思えば、安いといえるかもしれない。これで、色さえ何とかなれば、まったく文句はないのだけれど。
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