2009年3月29日日曜日

洗いおけ

ラバーメイドの洗いおけにひびが入って、水漏れし始めたのが数年前。すぐに新しいのに交換しようとしたら、すでに製造中止になって入手できないことが判明した。バケツといいゴミ入れといい、この手の日用雑貨はラバメでなくてはという信仰に近いものがあった。適度な弾力と日常の酷使に耐えうる頑丈さ、そして実用一点張りの誠実なデザイン。これに類するものに思いつくものがなく、途方に暮れてやむなくおけの裏にテープを貼って使い続けた。

時間稼ぎをする間に、折を見ては代わりのものを探したが、どれもこれも一長一短、なおさら悔やまれる一方だった。そしてようやく、ベストとは言えないが、まあなんとか妥協してもいいかと思える製品にたどり着いた。しかしその値段に納得がいかなかった。たかが洗いおけであり、モノにだって分相応の値段というものがある。そこでもうすこしだけ辛抱して、どうしてもほかの選択肢がなければ、それに決めようということになった。

そして、時間切れ間際になってやっと見つけたのがゴムのバケツ。バケツといっても、取っ手のついたか金たらいというほうが正確だろう。見かけは派手で好みでないが、用途も多くとても実用的な製品である。食器洗いだけでなく、洗濯おけにもなるし、寒い日には湯を張って足を浸けることもできる。そして軽いので、取っ手をフックに吊るしておけば、いつだって清潔。そして値段だって、その実用性を思えば、安いといえるかもしれない。これで、色さえ何とかなれば、まったく文句はないのだけれど。

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