それでも国民の一人として給付金で不況打開に協力したいのだが、特別に欲しいものがあるわけでなく、結局近所のレストランで食事をして、ささやかに地域経済の振興を後押しをした。そして給付金の残りを何に使うか探したところ、ちょうど掃除機の調子が悪く、これを何とかしようということになった。というものの、過日の冷蔵庫の件と同じく、欲しくもない新品を無理して買い替えるのは気が咎める。
さてどうしようという段になって、先日読んだ「非電化」の本のことを思い出した。そもそも電気掃除機は西洋的な生活で必要になったものであり、日本の家庭ではそれほど必要ではないということ。思えば我が家、全面板張りの小住居にして、大人二人だけのひっそりとした暮らし。それこそ箒片手に、目についた埃を掃っていれば十分であり、騒音を出さないので夜中の掃除だって平気である。

まあ、政策目的に忠実にというか、給付金相当額をそれなりに有意義に使ったつもりだが、実際に振り込まれたお金は一度も手にすることもなく、特別な支出をしたわけでもなく、嬉しくも楽しくもなく、そんな定額給付金に何の意味があったのだろう?
私も定額給付金の支給を受けましたが、独り者なので12000円ぽっきり。子供に20000円はいいとしても、たんまり年金をもらっている老人にも増額するというのは、不公平な気がします。それに、老人がそのお金でバンバン物を買うとも思えませんしね。
返信削除それはともかく、私もatoさんと同じく、消費促進に貢献しようと、以前から欲しいと思っていた(かといって絶対に欲しいわけでもない)スーベレーンの万年筆を購入しました。しかし給付金では全然足りず、株で儲けた小金を上乗せしました。買い物ついでに、バカラのリキュールグラスと、御蔵島の柘植で作った将棋の駒も買ってやろうかと、半ばやけくそで思っています。
ギャンブラーさん、どうもです。
返信削除まったくねえ、我々のような者たちには本来不要だったのですよ。
その分を、子育て世帯にどっさり渡せばよかったのでは思います。
それから、とうとうペリカンを買われたのですか。
実に男らしい、潔い散財です。
ただ私からすると、外国製というのが実に惜しい(笑!
atoさん、地産地消を実践されるのは誠に結構な心がけですが、保護主義に走るのはいけません(笑)。
返信削除その点私は、ドイツ製の万年筆やフランス製のグラスを買って自由経済に貢献する一方、国産柘植を使った工芸品である将棋の駒まで買って内需拡大にも寄与しようとしているのですから、もっと誉めて下さい(笑)。ただ、これらのどれもが、なければないで何の不都合もないものばかりというのが複雑な心境ですけどね。
それにしてもペリカンの万年筆、お高いだけあって、デザイン、握り心地、書き心地はさすがです。これぐらいの贅沢ならいいですよね。
きっと、そうおっしゃるのではないかと・・・。
返信削除まったく、自由貿易の理屈からしても、そして歴史の教訓からしても、消費者が何を選択するかは市場原理に委ねるべきでなんです。
ただ、若い世代が失業という危機に曝されているのを見ていると、一消費者として心情的に国内産業を優先したいという気持ちを抑えられません。
もちろん、国の政策としての保護主義は、たとえ農業分野であってもいかんだろうとは思います。たとえ純粋な自由貿易が、この世界に存在していないにしろ。
ともあれ、日本のおじさんがドイツの高級万年筆を買い、ドイツのお嬢さんが日本のコミック雑誌をたくさん買ってくれれば、双方万事めでたしなのであります(笑。