2010年6月29日火曜日

急がば回れ

先月より始めた「えいご漬け」を使った勉強だが、2巡目も既に後半に入り、依然として中断することなく進行している。当初はしょせん玩具に過ぎないのだからと、それほど学習の効果を期待していなかった。しかし続けているうちに、初心者の英語教材としては出色の出来ではないかと思えるようになった。というのも、およそ学習にとって大切なことは、それを継続するという点にあるが、経験則上はじめの取っ掛かりを作るのが一番難しい。そしてその取っ掛かりを手助けする英語の教材として、場所や時間を選ばず、しかも興味ややる気を持続させる工夫が盛り込まれている「えいご漬け」が最適だと思うのだ。

実のところこのゲーム、私には若干易しかったようで、内容的に暗記の必要な事柄があるわけでなく、語学力診断テストにおいても想定する水準に既に到達してしまった。だから、手応えという点では物足りなく、勉強しながら居眠りすることも再三である。しかし、本当の実力は、ちょうどそれくらい易しい教材を、空で読み書きできるくらい完璧にものにしてから、はじめて自然に付いてくるものだと考えている。知っていることと、それを理解して使えることは別である。テストの出来で納得して、そこで投げ出してしまってはあまりに勿体ない。これからの粘りが本当の勝負である。

「えいご漬け」に種本があることを知り、さっそく古本屋から入手した。ゲーム機上の勉強のみでは、やはり世代的に抵抗があり、参考書や辞書に書き込みをしないとどうにも気持ちが落ち着かないのだ。例文が収録されたCD付きのコンパクトな参考書だが、「えいご漬け」にほぼ完全に準拠していて、併用するにぴったりの教材だった。それから、文法書も同水準で定番のものを探して、これを参照しつつ端から順に潰していっている。例文について説明を求められたとき、最低限の返答ができる程度の理解が目標である。本当に面倒くさく、避けれるものなら避けて通りたいが、まあそれも修行だと観念してしがみつく。さすがにノートを作る時間はないので、付箋にメモして、本の中にぺたぺたと貼り付けている。そして色鉛筆なども買い揃え、だんだんと受験生のような気分を思い出し、そういうことをむしろ楽しんでいる自分に、内心ちょっと驚いているのである。

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