茶碗を買う



メンバーズカードを更新するか、ポイントを使ったのちカードを失効させるかという期日が迫り、悩んだあげく後者を選択した。何かのメンバーであるということが、微妙に心理的負担であったり、毎回貯まったポイントをどうするかで悩むのが嫌になってしまったのだ。クレジットカードは一枚でいいし、ショップのメンバーズカードだって持ちたくない。たまに、他人が財布を開て見せ、その中にお百姓の金歯みたいにカードがずらりと刺さっているのを見ると、まったく格好悪いと思う。それぞれのスタイルの違いに過ぎないのだと、ちゃんと自覚はしているのだが。

さて、それからが大変だった。ポイントを買い物券に交換してもらったのは良いけれど、敢えて欲しいものが見つからない。必要が生じたときは問題ないが、必要でないものを漫然と買い物するというのは、そういう習慣が全然ないので非常に困る。いくつかの店舗をぐるぐる回り、あれこれと手に取るがどうしても気持ちが動かない。無理もないのだ。メンバーズカードを作ったのは20年近く前。オジサン、オバサンとなった今では、感受性にもズレが出てくるものだ。

そして最後に入った店で、ようやく買い物をする気になった。それというのも、店員さんがとても親切で、釣りのでない買い物券が無駄にならないようにと、いろいろと相談に乗ってくれたからである。結局、選んだのは素朴な茶碗や皿など細々と数点。昔から使っている食器に飽きてきたので、ちょっと気分転換に良いかもしれないという考えからだった。

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