2011年4月24日日曜日

パンケーキ

平日の朝は判で押したようにトーストだけど、休日はのんびりとパンケーキを焼いたりするのがいい。もちろんトーストであっても一向にかまわないわけだが、普段の朝食はいつも心ここに在らずなので、せいぜい休日くらいは遊びたいという気持ちで食事を作る。

いろいろな所で、様々なパンケーキを食べてきた。何しろ簡単な料理なので、人によっても、土地によっても、国柄によっても多様なバリエーションが生じる。極端な話、基本が粉と水(ミルク)だから、そこからどう展開しようと勝手なのだ。誰にでも簡単に作れて、誰もが楽しめる自由な料理。そう考えると、パンケーキはすこぶる気分のいい料理である。ともかくまあ、画像検索でとくとご覧頂きたい。

分厚いのを重ねたアメリカ風は、今では見るだけでお腹が一杯になる。甘いホイップクリームやチョコレート、果物が覆い被さって、思わず奥歯が疼いてきそうだ。だから好みからいうと、塩味があり薄く作るオランダ風とかフランス風とかいい。特にオランダは、なにしろ味覚には禁欲的な人たちの国だから、現地でこれを食べたときは救われた気分になった。


わたしが最初に作ったのは遠いむかし、小学生の頃だった。百科事典のレシピを見ながら格闘したっけ。いわゆるアメリカ風のホットケーキ。欲張って分厚くしすぎ、中が生焼けになることが多かった。今は胃もたれしないよう、そば粉を入れて、薄く軽く調理する。つまり中年仕様だ。キャラメルソースと旨味のあるソルトを掛けるのが好み。そしてすぐに冷めないよう、メラニンの皿にのせるのがコツ。


ちなみに今まで一番感動したのがこれ。ぱりっと薄く仕上がり、そばの豊かな香りとバターの風味が解け合った、それはもう絶妙の仕上がりだった。死ぬまでにもう一度。

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