2011年7月18日月曜日

土用干しの朝


そろそろ天日干ししなくてはと考えていたら、超大型台風が接近してきた。台風が通り過ぎたあとでは風が強くて適さない。ならばチャンスは、その直前か。日の出前に起床して天気を確かめると、強い風は収まり半日程度は晴れていそうだった。

テレビを点けると、ちょうどサッカーが始まったばかり。素人目には、ちょっと勝ち目のないゲームと映った。梅と紫蘇を丁寧にザルに並べて日に当てる。その間に、ちらちらとゲームを観戦しては、わが軍の粘りに感嘆した。そして勝てそうにない相手に先取点を取られて、むしろホッとする。これは勝てない相手ではないな。

ベランダの梅を何度かひっくり返しに出入りしている間にも、ゲームは進行して事態は思わぬ方向に動いた。選手の表情の違いが、ゲームの勝敗を告げている。彼女たちは勝ちを確信していると、直感的にそう思った。そして梅に朝日が当たって、心地よい風を受けるころ、歴史的ゲームの幕は下りた。

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