桃の季節

今年の夏は、毎日のように桃を食べている。「その時期、一番の旬の、一番安いものを食べ続ける」というのを食生活の基本原則にしているのだが、今は何といっても桃なのだ。梅雨の時期に雨がほとんど降らなかったので、きっと今年は果物が美味しいのではと期待したが、めでたく予想通りの結果となった。

一ヶ月ほど前になるが、いかにも甘そうな大振りの桃が、4つで300円で出ていて慌てて買ったら、次の週には200円に下がった。いくら何でもこの値段では農家はくたびれ儲けだろうが、さすがに一時の値崩れだと思った。ところが昨日、スーパーで目にしたのは、なんと20個入り1ケース500円という値付けだった。普段ならば奪い合いになるはずだが、ところがあまり人気がない。それもそのはず、値札にはさりげなく福島産と書いてあった。これではくたびれ儲けどころか、出荷するだけ損失が膨らむのではないだろうか。被災地の農家の苦労が偲ばれる

わたし自身は、産地がどこだろうとあまり気にしないが、人によっては食の安全が気になるだろう。毎日のようにマスコミに不安になる情報を吹き込まれているのだから、何事にも疑心暗鬼になるのは無理もない。だが、「安全」「安心」は却って高くつく。人を萎縮させ、人生をつまらないものにしてしまう。むしろ、そんなもの端から存在しないと割り切って、危険で不安な人生をいかに楽しく有意義に過ごすかということに注力するほうが、よほど生産的だと思うのだが。

さて、後先も考えずにケース買いしてしまった大量の桃。さすがにこの夏ずっと食べ続けて少々飽きてきた。なので、別の何かの料理にチャレンジしてみようと考えている。何しろこれから先、食料が高騰する可能性だってあるのだ。せいぜいこの歴史的安値のチャンスを、前向きに楽しみたいものだ。

コメント

  1. ギャンブラー19.8.11

    これはもう、桃のコンポートしかないでしょう。私も郡山に住む友人から近々桃が送られてくる予定なので、初めてチャレンジしてみるつもりでおります。

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  2. さすがギャンブラーさん、王道で攻めますね。ところがわたしは呑兵衛なので(笑、酒の肴をひとつ考えつきました。メロンの代わりに桃をば、生ハムで包んで、よく冷えた辛口の酒と一緒に食してみようかと。
    それからたっぷりの夏野菜と塩と香辛料にあわせて、サラダとして食べてもいいかなあと妄想しております。
    もし新作レシピを考案されたら、是非ブログで拝見したいです。

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