いまさらのカーナビ


東京でクルマを運転してながら、滅多に首都高を走ることがないため、たまに乗り入れるとひどく緊張する。それで数年前にポータブルのカーナビを取り付けたが、目的地は大抵決まっているし、ナビを便りに幾度か走ると要領を覚えてしまう。しかもドライブが趣味というわけでないので、遠くの知らない場所に行く機会もなく、せっかくのカーナビの役目は早々に終わってしまった。

使わない機器が目の前にあると邪魔なので、取り外して計器周りをすっきりさせようとしたが、あまりにもったいないのでその前に取説を熟読してみた。いや正確には、取説を読んだのは初めてだった。そうすると、これまで不満だった点が、設定次第で解消できることが分かったのだ。画面上の不必要な情報を消して、必要なものだけを見やすく表示させ、いくつかの便利な操作を覚えたら、意外に非常に使いやすいカーナビになった。

更に、オプションのメモリを入れれば走行記録が残り、そのデータをグーグルマップに読み込ませて、地図上に走行痕跡を表示させることができた。くわえて、取り外して持ち歩くことも可能で(だからポータブルなの)、町歩きの有能なガイドになることを知った。東京の街は果てしなく広がり、しかも複雑に入り組んでいる。自分の暮らしている小さな範囲でも、ひとつ角を間違えると簡単に迷ってしまう。わたしが漫然と道案内にしか使っていなかったカーナビが、誰よりも有能な助っ人だったとは、恥ずかしくも今頃気づいたわけなのである。

今日もウォーキングのお供に連れ出し、戻ってからグーグルマップに本日のコースを記録した。それを子細に眺めて、次回はこの角からこの道を辿ってなどと、新しいコースを考えて楽しんでいる。むろん大多数のユーザーは当たり前に承知しているのだろうと思うけど、なにしろわたしは10年以上乗っている今のクルマで、つい最近になってフォグランプが付いていたことを知ったくらいの大の取説嫌い。それでもやはり、取説は読まないと損をするというありきたりの話。

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