早春の旅 3

旅行に出ても、いつもの休日のように、淡々と暇つぶしをするのが好きです。時間を掛けて朝飯を摂った後は、当てもなく散歩します。観光名所にはさほど関心がないので、立ち寄り先は必然的に本屋とかアートギャラリーに。本屋では、もっぱら店の雰囲気を楽しんだり、読めそうな本を探して立ち読みの真似事をします。たとえぜんぜん読めなくたって、意外に楽しいものです。本の装幀だの、紙質や活字の具合だの、それぞれにお国柄が出ていて飽きません。


 写真は偶然に見つけた、絵本の専門店。裏路地にある小さな店でしたが、店主の美意識が光ってます。こういう発見が、何よりうれしい。

今回の旅行では、特別に期待して訪ねた本屋がありました。しかし、店内の装飾は素晴らしいものの、本屋としての純粋な魅力は感じられません。それというのも本の種類が乏しく、また品揃えにもあまり個性がみられず、長居して楽しい場所ではなかったからです。文化遺産としての価値は大きいだけに、非常に惜しい店です。それに撮影禁止だったので、なおさら残念。


散歩者にとってパリの街が楽しいのは、何といっても個性的な本屋が多いから。入るのが躊躇われるような重厚な本屋とか、そこにいるだけでくつろげる本屋とか、それぞれに明確な個性があって飽きません。アート関係の専門店も充実していて、もちろんフラ語ができなくても大丈夫。出来るとなおさら楽しいのですが、それは今後の課題です。下の写真は、有名な古本屋のショーウィンドウに飾られていたレイ・ブラッドベリの「太陽の黄金の林檎」。初版なんですかねぇ。



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