カタチがすべて



「カタチから入る」という言葉があります。自虐的に使う人もいますが、方法論的には概ね正しいと思う。先に立派な道具を揃えて物事を始める、という意味ではどうかと思いますが、何かを行う際に事物の本質を考察するより形式や外観を重視するという意味では間違いではないでしょう。乱暴な例で申し訳ないが、恋人や伴侶を選択する時、一次的に美醜で判断するならリスクが小さい。生物学的な説明は措いとくとして、人間の本能的な選択には意味がある、ということです。

もちろん私はカタチ重視でして、いやむしろ過度に外観にこだわる癖があると言うべきか、ほとんど「カタチがすべて」。子供の頃から心に引っかかる色やカタチがあると、どうしても欲しくなって仕方がない。そりゃいい年をした大人ですから分際は弁えており、身を滅ぼすような高望みはしませんが、簡単に手が届きそうなものは許可が下りるまで粘ります。で、今回クリスマスプレゼントとして晴れて購入許可を得たのが、写真の醤油(笑。普段使っている醤油より高いのですが、偶然にスーパーで見かけて、その瓶のカタチに一目惚れしてしまったわけです。

一輪挿しにでもなりそうな、上品でしかも力強さを備えたカタチです。掌に自然に収まる適度な大きさが心地いい。瓶に印刷された、朱色のトレードマークも絶妙。そして、中身だってカタチに負けず劣らず上等でした。名は体を表す、といいますが、容器のカタチは中身の品質をちゃんと表現している。むろん「見かけ倒し」というケースもありますが、よく見るとそれはやっぱり中身に相応しく、つまらないカタチをしているものです。

コメント

  1. 私も「カタチから入る」傾向がありまして、この記事の素敵すぎる醤油差しに一目惚れいたしました。
    しかし、本体と同じくらいの送料を払うのもなあ、とネットショップでの購入を我慢し地道にスーパーなどで探しておりましたところこの度ようやく入手することができました。
    さすが紀伊国屋(笑)。
    想像よりも一回り大きくて面白かったです、ハイ。

    ということでato様、真似させていただきました。
    ありがとうございます!

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  2. mono-mono さん、こんにちは。
    「伊勢丹のスーパーで」、と一言書き添えれば良かったですね。ごめんなさい。
    紀ノ国屋ほどじゃありませんが、けっこう珍しいものが見つかります。

    上等の醤油なのでチビチビ使ってますが(笑、卵掛けご飯に垂らすと美味しいですよ。中身はむろんのこと、容器の方もキッコーマンの卓上びんに引けをとらない、素晴らしいデザインじゃないかと思ってます。そう考えると、意外にお買い得かもしれませんね。

    それからせっかくコメント頂いたのに、ブログに反映されてませんでした。
    慌てん坊のグーグルに代りまして、お詫びいたします。

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