足りない電気に、足りない節電



震災の後、もっとも印象に残ったのは、いつもならネオンサインできらびやかな街が、ひっそりと暗闇の中で静まりかえっていたことです。都心の繁華街では、宵の口というのに客足がすっかり途絶え、照明を落とした飲み屋で友人と弔い酒を飲んだのが忘れられません。店を出て見上げると、澄み切った夜空に思いもかけずたくさんの星が散らばっていました。東京という最大級の大都市で、あの奇妙に静かで暗い夜が幾晩も続いたことが、今となっては夢の中の出来事だったようにも感じます。

今月の電気使用量、128kWh。前年同月比マイナス7%になりました。昨年と同様、半分を留守にしていたので、この時期にしては極端に少ない数字です。なので、細々とした節電の効果が、正確に把握できないのが残念。特に先月は電力を食うレーザーコピー機を廃棄したので、その節電効果を知りたかったのです。

さて日本の電力事情は、相変わらず綱渡り。先日、「電気は足りていない」という書き込みを読みました。わたしは専門家じゃないですが、常識的に考えてそこに書かれているとおりなんだろう思います。原発による発電をすべて失って、老朽化した火力発電所に大半の需要を賄わせるなんて、ちょっと考えても無茶な話です。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」といいますが、電力事情に限っては全然喉元過ぎちゃいないのに、勝手に熱さを忘れている状況じゃないでしょうか。

すくなくとも、安定的な電力供給が確保できるまでは、あの静かで暗い夜をずっと辛抱し続けるべきだったと思うのです。

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