缶詰のはなし

缶詰、元来あまり好きじゃないんです。晩ごはんに冷えた飯しかない時、仕方なくサンマや鯖の缶を開けて、飯と一緒に掻き込むように食べるということをしたものです。缶詰を開けた後もずっと、狭い部屋の中に生臭いにおいだけが残って、尚更侘びしい思いをしました。

地震対策で大量の缶詰をストックしています。定期的に古くなった缶詰を食べて、そのあとに新しい缶詰を補充します。そういうことを長年続けている間に、嫌いだったはずの缶詰の味に、自然と慣れてくるわけです。今では食料品店に入ると必ず、目新しい缶詰がないか探します。旅行に出ても、荷物の負担になるのに関わらず、つい買い込んでしまいます。




旅先で偶然見つけた専門店で、缶詰を何個かまとめて購入したら、そのままぶら下げて帰れるように、ずいぶんと丁寧に包装してくれました。そもそもが不器用な人たちなので、傍で見ていてイライラしましたけどね(笑。だけども、その気持ちは有り難かったです。

先日、はじめてその缶詰を食べましたが、それほど美味しいものではありませんでした。質素なお国柄ですから、缶詰の中身もそれ相応。そういうのに比べると日本の缶詰ときたら、そりゃもう豪勢なものです。何を食べても、比較するのが申し訳ないくらい美味い。かの国に輸出すれば、きっと人気になって奪い合いになると想像します。

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