入院のポット


妻が入院したため、このところ病院通いをしてます。腰痛の治療なので、身動きが不自由であること以外は、基本、元気です。それでも寂しがるといけないので、晩ごはんは弁当持参で一緒に食べるようにしています。

病院の食事が、意外に美味いので驚きました。薄味なのは仕方ないですが、なかなか手の込んだ味付けで、市販の弁当よりずっといけます。私が怪我で入院したときは、あまりに食事が不味くて、妻の差し入れてくれたコーヒーとお茶だけが慰めだったのとは雲泥の差です。

そして今回、私が彼女にコーヒーとお茶を差し入れる番です。もちろん院内にも自動販売機がありますが、妙な添加物が入っているので嫌いないんです。決して上等じゃないですが、普段から飲み慣れた、家のコーヒーとお茶が一番です。

赤と青のポットそれぞれに、お茶とコーヒーを入れて持って行きます。赤は私、青は妻が、どちらも子供の頃から世話になったポットで、ときおりパッキンを交換しながら使い続けている。真空チューブのガラス製なので、目方が軽い上に、保温時間が長く、液体に金属の匂いが着かないのが取り柄です。逆に割れやすいというのが最大の欠点。私は入院中に2度も落として割りました。

古いアメリカ映画を見てると、しばしば同じポットが登場します。大きさや色はそれぞれですが、職場の机の上や、クルマの中にさりげなく置かれてます。小津安二郎の映画にも赤い薬罐が画面の差し色として使われたりしますが、このアラジンもちょうどそういう役割だったのでしょうか。殺風景な事務所の景色の中で、ひときわよく目立ちました。アメリカという国が、もっとも豊かで、実りの多かった時代の製品ですね。

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