ミルの掃除


 胡椒挽きというのは、毎日使うものだから上等なものになさい、というアドバイスを忠実に守って、おフランス製の分不相応に高価な胡椒挽きを買った。
ところが、やっぱり毎日欠かさず使うんですね。
和洋中、肉はもちろん野菜料理にでも、特に近年風土が熱帯化してしまったせいか、なんにでも胡椒を使います。
そして結婚以来ずっと使い続けて、ん十年、もう十分に元を取ったかなと思った矢先、急に胡椒が挽けなくなってしまいました。

さすがに刃が寿命かと思ったものの、単に捨てるのは勿体ないから、だめもとで胡椒挽きを分解してみました。
意外にも刃の摩耗ではなく、蒸気や油と混じった胡椒の粉が、刃の溝に堅く付着し、胡椒粒を噛砕けなくなっていたのが原因です。
ならば話は簡単、熱湯で汚れを軟らかくし、ブラシでしっかり磨き上げるとすっかり元の状態に戻りました。


たぶんこれ、掃除さえ怠らなければ、個人の寿命を遙かに超えて使えるのでしょう。
真相は知りませんが、自動車のクラッチと同じ加工をした金属部材を使っているので、よそと比べて刃が丈夫なんだという話を聞いたことがありました。
新品同様の切れ味に戻ったミルを回してると、そう思わざるを得ないような説得力を感じます。


調子に乗って、同様に年季の入ったごま挽きもバラして掃除しました。
そうしたら案の定、こちらもゴマの粉が内部で固着。
元通りに戻って、妙に愛着が湧いてきました。

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