2013年9月28日土曜日

宮崎駿さんのアニメ

宮崎駿さんが引退されるそうです。ああ、またいつもの騒動かいなと思ったら、今回は本気のご様子。
ジブリのアニメは、いいトシをしたおっさんが恥ずかしい気分もありますが、大ファンであります。
最近の作品はそれほどでもないですが、初期の作品には深い愛着があります。
私にとっては、「紅の豚」が一番ですね。次に「天空の城ラピュタ」、その次に「トトロ」という順。
何気なく見始めると、けっきょく最後まで見てしまう作品ばかりです。
おかげでどの作品も最低年一回、トータルでは20回くらいは見てる気がします。
私にとって、回数で匹敵するのは、他には小津安二郎の映画くらいです。

これらに反して最近のは世評とは異なり、いまひとつ魅力に乏しく思えます。
一度見たら、面白いのは確かですが、次はまあいいやという感じですかね。
作品の中にちょっと説教臭い、善悪が見え隠れするからでしょうか。

初期のアニメには、宮崎さんの「素敵」がいっぱい詰まっている。
ご自身の「素敵」をどうやって伝えるかという情熱が、見る者の心を激しく揺さぶります。
「豚」にしろ「ラピュタ」にしろ、最初のシーンから「素敵」が爆発します。
このカットが堪らなく好き、この台詞が格好いい、このシークエンスに卒倒しそうになる。
宮崎駿のアニメには素晴らしい映画に共通したすべてが入っています。
黒澤明やジョン・フォードを連想させるような、映画の極めて高いクオリティをアニメーションで実現したところが、最大の功績といえるのではないでしょうか。

そういえば、かつて宮崎駿と黒澤明の対談番組がありました。
巨匠の前で若き宮崎さんがそれはもうかわいそうなくらい緊張して、こっちまで口の中がカラカラになってしまいました。
アニメと黒沢映画を一緒にするなと苦情が来るやもしれませんが、私の目からは黒沢映画の精神をもっとも受け継いでいるのが宮崎アニメだと思います。

宮崎さんの最後の作品は零戦がテーマだそうですが、私はむしろロバート・ウェストールの「ブラッカムの爆撃機」を原作としたアニメを見たかったです。
それが心残り。

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