2014年8月30日土曜日
修理マニュアル
年初からクルマの買換えを検討していましたが、現時点では依然として気に入ったものが見つからず、もうすこし乗り続けることにしました。
その際に比較検討したクルマは、いずれも性能的には素晴らしいものの、あまりに今日風のデザインで到底自分の趣味とはいえない。
無秩序で狭苦しい日本の街では、クルマは所詮お邪魔虫なので、出来るだけ遠慮がちであるべきだというのが持論。
なのに昨今、ドライバーの虚栄心を満足させるためなのか、クルマは肥大化し、派手で威圧的なデザインが幅をきかせています。
そういうクルマたちが夕暮れの商店街を、時にはホーンを鳴らし、歩行者を押しのけながら走り抜けていきます。
あれは如何なものでしょうか?
そんなふうに考えているうちに、自分は無理せず、我が家の前世紀号に乗り続けるのが相応しいという結論に至ったわけです。
とは言うものの、同種のクルマを見かけることがなくなり、部品の供給も心許なくなっている。
加えて近ごろ、小さな不具合が頻発するようになりました。
なにしろマイナーな輸入車なので、ちょっとした修理でもけっこう掛かる。
自分で出来ることは、自分で解決しなければ、とても維持できるものではありません。
素人向けに書かれた修理マニュアルはないだろうかと探したら、一冊だけ見つかりました。
イギリスで出版されている、ヘインズ社の修理マニュアル。
日本語でさえ、その手のマニュアルはちんぷんかんぷんなのに、まして英語ではどうなることやら・・・。
しかし、届けられた現物を開いてみると、写真が豊富で、言葉もそれほど難しくない。
文学作品とは違い、目的はひとつですから、誤解を生じるような表現はあり得ないですものね。
そんなこと言われなくても常識だというレベルのことまで、アホにでも分かるように書かれてました。
まさに微に入り細に入りというやつです。
工具もガレージもない私に出来ることは限られてますが、それでもドライバやスパナで直せるところは、この本を参考に全部面倒見てみようと思います。
知り合いが、世間で言う「高級車」というのに乗っているのですが、ランプの球切れ程度の修理でも自分で出来ないそうです。
彼自身、そっち方面の技能はセミプロ級なのですが、それでも全然手が出せないと言います。
球切れ程度のことすら、オーナーが対処できないクルマなんて、実に不親切な話です。
ディーラーにとっては、美味しい話かもしれませんがね。
ウチのは「高級車」じゃなくて、本当に良かったです(笑。
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