2014年12月8日月曜日

私の選択



夕飯の買い物ついでに期日前投票に行ってきました。
選挙の争点がないためか、はたまた単に寒さのせいなのか、投票所には誰も来ておらず、係員だけの投票所には寛いだムードが漂っていました。
毎度のことですが、期日前投票に来る人があまりに少ないので、静かな部屋で多くの係員に囲まれていると微妙に緊張します。
たとえ背中しか見せなくとも、書き方で誰に投票したかおおよそ見当がつくでしょうし、国民審査に至っては不適当と考える裁判官に対してのみ×印をつけるのですから、私が何人に×をつけたかくらい筆記音で分かりますからね。
なんとも嫌なものです。

前にも書いたと思いますが、自分はすれっからしの無党派なので、候補者の主義主張にはほとんど関心がありません。
ましてや、自分の一票が国のあり方を変えるなどという妄想もない。
それでも毎度投票だけは行うのは、政治的アパシーを態度で表明することは、民主政治の否定につながるからです。
せめて子孫たちのために、何も出来なくとも自分の意見を言う権利、参政権だけは残してあげたいと思う次第。

思うに、現在進行形で起きている政治的な問題は、おそらく我々の政府がうまく解決できるような性質の問題でない。
急速な社会変動や経済の変貌は、民主主義の手続きによる対応では遅すぎるし、かつ一国の政府だけでは解決不能の広がりを有している。
ではどうすれば良いかというと、正確な現状認識を前提としたより穏当な政策を、辛抱強く支持し続けるしかないと思う。
それがいかに詰まらなくとも、また政治的な興奮をもたらすものでなくとも。
選挙とは、日常的に私たちが処理し続ける事務的な仕事と同じく、極めて退屈な仕事だと思います。

逆に言うと、熱気を孕む選挙は、必ずどこかに誤魔化しや恣意が潜んでいると思うべきじゃないでしょうか。

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