2007年9月21日金曜日
フラットかるヒット
いやもう、こどものころから本当にずーっと使い続けてきたホッチキスを、故障もしていないのに、あろうことか新しいのに交換してしまった。それがプラスの「フラットかるヒット」なのである。たまたま借りて使う機会があり、その使い良さにびっくり仰天して、道具は壊れるまで使うという原則をあっさり放棄した。掌にすっぽりと収まる握り易さ、レバーを押し込んで紙が綴じられる瞬間の気持ちよさ、そして作業の仕上がりのきれいなこと。長年、退屈しきっていた作業が、いささかオーバーと思うが、快感を伴う作業に変わったのである。優れた道具というのは、つまりそういうことだったんだと、新鮮な感動を得た製品だった。
新製品の出現で、すっかり評価を下げてしまった古い相棒だが、デザインは悪くない。60年代特有の生真面目さと、時代を先取りしようとする革新性。今となってはただ懐かしいばかりだけど、強く自己主張することもなく、ずっと地味な仕事を支えてくれたことに、古い日本人の奥ゆかしさを見る。これは確かグッドデザイン選定商品だったように思う。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
-
40年近く前の頃だが、日本で最初に発売されたパソコンで、戦争ゲームを楽しんでいたときがあった。パソコンゲームと言っても今のような動画を楽しむものでなく、むしろ将棋ゲームに近い戦略ゲームと言ったようなものだ。ゲームの内容は、歴史上実際にあった有名な戦争を下敷きに、プレイヤーがどうや...
-
「 日本の「安心」はなぜ、消えたのか 」 山岸敏男 安心社会の原理とは、固定メンバーの相互監視によって集団規律を維持し、安全コストを最小限に抑えようとする社会原理。相互監視という機能に依存するので、リスクをとって他人を信頼する必要がない。ただし、他者を排除する必要があるので、...
0 件のコメント:
コメントを投稿