2008年2月22日金曜日

フック

妻は、台所近辺には何一つとして、ものを置かない主義である。料理をしないときは、調理器具類はすべて棚の中に仕舞われていないと気が済まないのだ。余計な飾りや、家庭的な小道具もむろん御法度である。たしかに、見た目はすっきりとして清潔感満点だが、そのような状態を維持するのは、不幸にしてわたしの役目なのである。

このところ、食後の片付けが大変なので、もうすこし便利にしてもいいじゃないかという話になり、流し台の上にフックを取り付けることにした。乾きにくい洗い物などを、一時的に風通しの良い場所に吊るすためだ。しかし、フックやレールが剥き出しだと不細工なので、それらが目立たないようにライトボックスの内側に設置することで妥協が成立した。

既製品ではサイズが合わないので、ホームセンターで適当な材料を探し、これを加工して取り付けた。そしてフックは、いつかは役立つだろうと買い置きしていた、イケアのものを使う。金属製のフックに関しては、いろいろと見た中では、イケアのが一番頼もしく見えたのである。メッキを施したものも多くあったが、だだの実用品に薄っぺらな化粧するのは野暮ったく見えた。

果たして、台所でフックを使い始めると、これが非常に具合がいい。普通の家庭では当たり前だろうが、今の今まで、洗ったものを吊るして干すという習慣がなかったので、余計に新鮮なのだ。当初は、目の前にものがぶら下がっている状態が気にはなったが、それも深夜から朝までなのですぐに馴れてしまった。そして、そのごちゃごちゃが台所らしい落ち着きを演出し、むしろ好ましくさえ感じるのだ。多少の乱雑さは、整理整頓の隠し味かもしれない。

2008年2月18日月曜日

自家製手帳

これまで携帯用ノートはコクヨの測量野帳を愛用してきたが、最近になって不便を感じるようになってきた。というのも、自宅で印刷したA4サイズの地図や資料などを挟み込んだり、使用済みチケットを貼付けたりするには小さすぎるし、ページ数も不足がちなのだ。紙質は上等である必要はなく、ざぶざぶとコストを気にせず贅沢に使いたい。都心の大型文房具店で探してみると、ちょうど良い大きさの手帳を見つけたが、使い放題するには実に心が痛む商品である。

鍵を掛けておきたいような大切な事柄を書き込むのだったら、特別製の上等な手帳も悪くないだろう。しかし、わたしの用途はテーマ別に雑多な情報を一カ所に纏めるだけなので、イメージとしては単純にゴムバンドで括られた台紙の束のようなノートがふさわしい。そう、京大型カードのノート版である。だから、市販のノートは、どうしても割高だし、使い辛いのである。

で、試しに作ってみた。普段利用する紙のサイズはA4に統一しているので、これを携帯することを前提に、その三つ折りのサイズをノートの大きさとする。そして一から紙を裁断していたのでは時間がかかりすぎるので、A5のノートを縦に切って済ませる。素材はmujiの60ページの糸綴じのもの。これをCARLのディスクカッターで裁断すれば、たった数秒で一丁上がりである。それに挟み込み用のゴムひもを付ければ、自分専用のオーダーメード手帳が完成だ。表紙には、手帳のテーマとなっている写真や資料のコピーを貼付ければ一目瞭然。これは意外に使えるという気がする。

2008年2月10日日曜日

クリスマスローズ


クリスマスローズが咲いた。育て始めて10年以上になるが、花の咲かない年があったり、夏を越せずに枯らす年があったりと、うちでは栽培にはとても不安定な環境である。日当りのいい地植えで、ろくな世話もしないのに、そのくせ見事な花を咲かせている家をみると、ちょっと妬ましく感じる。まあ、それが人生というものだ。

数種類のクリスマスローズを植えていて、咲いたのは、その中でも優等生のシンプルなオフホワイト。面白みはないが、例年、花を咲かせる律義者だ。しかし、ほかのものは、まだ蕾をつける気配もない。花はうつむき加減の上、茎が十分に伸びないので、植木鉢の縁から覗き込むようにしないと、その様子はわからない。だから、写真を撮るのも一苦労なのである。咲いてくれただけでも有難いのだから、文句言っては罰が当たるのだけど。

2008年2月9日土曜日

マウス

新しいアップルのノートパソコンを使い始めたが、現物を見ることもなく注文したため困ったことがいろいろと起きた。そのひとつは、ワイヤレスマウスの空きポートが確保できないことだった。そこで新たに、本体内蔵のBluetooth接続できるマウスを調べたが、意外にも、この規格のマウスが少ないのである。アップル純正のものはかたちが嫌いなので、それ以外というと、ほとんど選ぶところがないありさまだ。

古臭い感覚の人間なので、かちっとしたスクエアなデザインが好みなのだが、パソコン関係にそれを求めるのは無理がある。せめて、余計な遊びのない、すっきりとしたのはないかと探したところ、たったひとつだけ、納得できたものが写真のマウスなのである。正規の国内流通品ではないが、ごく普通に使えて、使用上の問題は全然ない。小振りでありながら、掌や指に自然にフィットする感じがすばらしい。なんでこれを日本で販売してくれないのだろう、これも今流行りのジャパン・パッシングなんだろうか。

隣の黄ばんだマウスは、マウスという新参のデバイスが普及し始めた頃のもの。これで初めてお絵描きした感動が忘れられずに、未だに捨てられずにいる。こうやって、新旧のマウスを並べてみると、こんな小物にまでデザインの変化の大きさを実感する。古い方はまるでマッチ箱だが、いまどきのは最新のスポーツカーのようだ。

2008年2月4日月曜日

雪に遊ぶ


雪の日に、スキーウエアを着込んで、車を運転した。
窓を開け放して、車内に流れ込む、冷たい空気を楽しむ。
そして、誰もいない交差点で、派手にドリフトをして遊んだ。
グリップを失い、くるりと回る車の中で、大笑いする中年夫婦。
雪が降ると遊びたくなるのは、子供の頃からの習性なのだ。

2008年2月1日金曜日

ストーブを止める

灯油の高騰で、この冬から、石油ストーブを使うことを止めた。石油ストーブは維持管理が面倒だし、換気や臭いの問題などいろいろとあるのだが、そのような不便さも含めて、冬の情緒として日常生活に取り入れてきた。だが、エアコン暖房の便利さを退けて、適度な面倒臭さを楽しむという暮らしも、コストとのバランスが崩れてしまっては不合理なだけである。将来、ありそうにはないことだが、灯油の値段が下がるまで、長年愛用のストーブはお蔵入りとした。

暖房をエアコンにした場合、暖房能力はどうしてもストーブに劣るので、今までより1枚余分に重ね着をした。しかし、それだけでは足下が寒いので、さらに別の対策が必要となった。炬燵を置けば話は早いが、自堕落になりそうなので、こちらは却下。妥協策として、リビングに電気カーペットを敷くことにした。電磁波は大丈夫なんだろうかと言いながら、カーペットでのうたた寝の心地よさを知る。

だが、それだけでは、まだまだ足りない。特に書斎にしている部屋は、窓面積が広いため、夜間の寒さが厳しいのだ。二重サッシにすればいいことは知っているが、借り物なので大げさな工事は駄目なのである。なんとか簡単にできる対策はないものかと調べると、窓の直下にヒーターを置くことで、問題が相当程度に解決することを知る。ヒーターの作る上昇気流で、一種のエアカーテンを作る理屈である。

半信半疑で、試しに1台だけ取り寄せて、机脇の窓で使ってみると、意外に効果があることがわかった。窓際の気温は、設置しない場合と比べて4、5度くらいは暖かくなった。以前は机に1時間も向かっていると、手や耳が冷えて辛くなったものだが、ヒーターを入れてからは、そういうこともなくなった。特別な宣伝広告はなされてないが、外観は地味だがなかなかどうして、優れものの暖房器具である。

100年の人生

テレビCMで”人生100年”という言葉が出てきて、ちょっとびっくりしました。数年前から、100年を前提に人生設計すべきということが語られるようになってきましたが、もはや常識のレベルにまで上がってきたということでしょうか 人が当たり前に100歳まで生きる時代が到来するなんて、少し...