2011年12月29日木曜日

今夜のひと皿


晩ご飯を、ひとり食堂で過ごすのも気が進まず、寒いことだし家で何か作って酒でも飲もうと考えた。食材が無いのは承知していたが、それでも冷食くらいあるだろうと冷凍庫を引っかき回すが、運悪く香辛料と凍ったパンしか見あたらない。他に心当たりは、災害用の缶詰と、ベランダに保存したイモがあるだけ。

なんと賞味期限の過ぎたサカナの缶がいくつか見つかったので、これにイモを合わせてなんとか調理しなくては。それで思いついたのは、イモを焦げ目が付くまでカリッと焼いて(こんな風に)、反対にひっくり返したその上にサカナを並べて更に焼くというアイデア。缶に残った油も染みこませると、フライパンから複雑で香ばしい匂いがしてきた。ちょっと見かけは悪いけど、おおっ!これはいけるぞ、酒が旨いぞ!

腹が減っていたので、あっという間に料理を平らげてしまったが、これにシブレットやバルサミコを使えば更に良かったろう。きっと料理の生臭みを程よく抑えたはずだ。後で確認のためにレシピを検索すると、同じようなアイデアがたくさんヒット。料理の文法に従う限り、みんな似たレシピにたどり着く。それから、家庭料理といえ少しは見栄えもよくしなくては。


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