2013年6月18日火曜日

梅雨の晴れ間に


梅の実が店頭に並び始めて、数週間が経ちました。買いたくなるのを我慢し、もうちょっともうちょっとと引き延ばして、やっと満足できる梅が出てきました。

まだ青みが強かったので、数日間じっくりと陽の光にさらして、オレンジ色に整えます。いい具合に色づくとともに、桃に似た甘い香りで部屋中が満たされていきます。
そのせいで何を食べても、梅の匂いが邪魔して、さっぱり味がわかりません。


明日から、ふたたび梅雨空に戻るという。さて、ぼちぼち漬け込みを始めますか。

2013年6月17日月曜日

缶詰のはなし その2


好んでよく食べるのが、鰯や鯖の青魚系の味噌味です。なにせ呑兵衛ですから。酒の肴なんて、やっぱり手早く簡単なのに限ります。
味噌味でない只のオイル漬でも、ガスコンロで暖めて、胡椒やレモン汁をかければOKなんです。それをスライスしたフランスパンに乗っけて食べます。
ただ、酒のグラスが酷く生臭くなるのには閉口しますね。

ごはんのおかずとして缶詰を調理しようとは考えてなかった。そっちはやはり、生魚で調理したほうが断然美味いですから。
ところが、たまたま目にしたレシピに惹かれて作った料理がめっぽう美味い。たちどころに我が家の定番メニューになりました。


自分のためだけの料理ですから、適当に手抜きして、その日の気分で作ってます。
鰯の缶1に対して、ジャガイモ2、タマネギ半分、ニンニク適当。
缶は国産の高価なものじゃなく、輸入物の安い方が相性がいいと思う。
缶のオイルをフライパンに流し込み、タマネギとニンニクを十分に炒める。
そこに茹でたジャガイモを放り込んで、丁寧に潰しながら混ぜ合わせる。
次に、鰯とお好みのハーブや調味料を入れて、さくさくと軽く混ぜる。


これをオーブン皿に取り分け、チーズをかけて、こんがりきつね色になるまで加熱。チーズでなくてもパン粉でも全然大丈夫、それはお好み次第。
よく冷えた、さっぱりとした白ワインなんかが良く合いますよ。
さあ、召し上がれ!

2013年6月16日日曜日

缶詰のはなし

缶詰、元来あまり好きじゃないんです。晩ごはんに冷えた飯しかない時、仕方なくサンマや鯖の缶を開けて、飯と一緒に掻き込むように食べるということをしたものです。缶詰を開けた後もずっと、狭い部屋の中に生臭いにおいだけが残って、尚更侘びしい思いをしました。

地震対策で大量の缶詰をストックしています。定期的に古くなった缶詰を食べて、そのあとに新しい缶詰を補充します。そういうことを長年続けている間に、嫌いだったはずの缶詰の味に、自然と慣れてくるわけです。今では食料品店に入ると必ず、目新しい缶詰がないか探します。旅行に出ても、荷物の負担になるのに関わらず、つい買い込んでしまいます。




旅先で偶然見つけた専門店で、缶詰を何個かまとめて購入したら、そのままぶら下げて帰れるように、ずいぶんと丁寧に包装してくれました。そもそもが不器用な人たちなので、傍で見ていてイライラしましたけどね(笑。だけども、その気持ちは有り難かったです。

先日、はじめてその缶詰を食べましたが、それほど美味しいものではありませんでした。質素なお国柄ですから、缶詰の中身もそれ相応。そういうのに比べると日本の缶詰ときたら、そりゃもう豪勢なものです。何を食べても、比較するのが申し訳ないくらい美味い。かの国に輸出すれば、きっと人気になって奪い合いになると想像します。

2013年6月12日水曜日

40年前の暮らし



5月の電気使用量160kWh、6月は116kWh。前年同月比で、それぞれ19%の減少、震災前年から約4割の節電を達成しました。
そんなに頑張った訳じゃありません。
せいぜい、古くなりすぎた冷蔵庫や温水便座を取り替えたり、白熱灯をLEDにしたくらい。
もともとふたり暮らしで家電製品が少ないため、ちょっとした改善でも効果が大きく現れるというだけのことです。

過去1年間に、我が家では約2000kWhの電気を消費しており、これは全国1世帯平均使用量の半分以下のレベル。
ちなみに1世帯平均の電気消費量を年度別に眺めると、我が家の場合はちょうど昭和50年当時の水準に相当します。
昭和50年といえば、「およげ、たいやきくん」の頃か。商店街の店先から、「たいやきくん」の曲が頻繁に流れていたのを覚えてます。

画像検索で表示された昭和50年のモノクローム写真には、古い木造家屋や、クルマが排気ガスを吹き上げている様子が写ってました。
当時の暮らしぶりは、ちょうど現在のアジア近隣の中進国程度でしょうか。
すでに物質的に何不自由はなかったけれど、しかし現在よりずっと質素な暮らしでしたね。
コンビニなんてほとんどないし、外食産業もそんなに発達してません。
そして、町並みは今よりずっとみすぼらしく、特に幹線道路沿いはクルマの排ガスと埃と騒音で酷いものでした。

単純な比較はできませんが、40年前の電気使用量で生活していても、暮らしの快適さという点では現在が圧倒的に優れているように思います。
省エネ技術の洗練というのもありますが、それ以上に通信技術の劇的な進歩や完備された社会インフラの影響が決定的です。
手のひら大のタブレットで世界中と通信し、クリックひとつでたいていのものが低コストで居ながらにして入手できるのですから。それが良いか悪いかは別として、電気をさほど使わなくても極めて贅沢な暮らしが可能な時代に生きているわけです。




2013年6月3日月曜日

スマホのカメラ

スマホの取説を読んでいて、付属するカメラのスペックがずいぶんと高いことに気がつきました。私が普段使っているデジカメより、数字の上だけですが、ざっくり2倍近い性能です。なにしろ8年も前のデジカメですから、スマホに負けても全然不思議じゃないのですが、実際にどれほど差があるのか知りたくなりました。

さっそく手元にある、その古いデジカメを近接撮影しました。感度はISO100で露出は若干アンダー。結果は、まあなんとか実用に耐えるのかなという程度。何枚か連続してシャッターを切った中のベストを選んでます。


次は外に連れ出して、デフォルトの設定のまんま、パシャリパシャリと何も考えずに撮影しました。お日様が出ていたので、撮影条件としては悪くないと思ったのですが、結果はごらんの通り。ピントがあってなくて、しかもコントラストの低い寝ぼけた写真になりました。色合いもちょっと貧弱です。


これまでもケータイにカメラが付いていたのは知ってましたが、どうせおもちゃ程度だろうからと、触れることすらしなかった。なので実際にケータイで撮影したのは今回が初めてだったのですが、操作に慣れてなかったことを考慮してしても、現状やっぱりおもちゃと言わざるを得ない。
ぼちぼち最新のデジカメの動向が気になりだしてして、もしスマホのカメラの方が良かったら、今後はもっぱらそっちにお世話になろうと思っていましたが、それにはちょっと無理があったようでした。